PayPal(ペイパル)とは、世界で2億人以上の人が利用するオンライン決済サービスで、米国のPayPal社が提供しています。
インターネット上で買い物をするときに、決済方法の選択で一度は目にしたことがある方も多いかと思いますが、今回は、PayPalの基本知識と使い方についてご紹介します。
PayPalとは
PayPalは、クレジットカードや口座間の送金と入金を行うサービスで、PayPalのアカウントを開設して「クレジットカード」または「銀行口座」を登録設定しておけば、決済時にPayPalにログインするだけで支払いが実行できます。
なお、日本を含む国際部門の拠点は、シンガポール法人の『PayPal Pte.Ltd.』となっており、金融庁には「資金移動業者(関東財務局長第00026号)」および「前払式支払手段第三者型発行者(関東財務局長第00705号)」として登録されています。
資金移動業者登録一覧|金融庁
前払式支払手段(第三者型)発行者登録一覧|金融庁
PayPalで登録できるカード&銀行口座
PayPalで登録できるクレジットカード
- VISA
- MASTER CARD
- JCB
- AMERICAN EXPRESS
- DISCOVER
- その他 国際ブランドがついたデビットカード(Visaデビットなど)
PayPalで登録できる銀行口座
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
PayPalのメリットと安全性
PayPalのメリット
- 登録&年会費は無料
PayPalの利用は無料なので、登録料や年会費はかかりません。 - 手数料無料
ショッピングでの支払いも個人間の送金も、基本的に手数料は無料です。(日本円・日本のアカウント間の場合) - IDとパスワードだけで支払い完了
PayPalでアカウントを開設し、クレジットカードまたは銀行口座を登録しておけば、決済時PayPalにログインするだけで支払いが実行できます。 - カード番号などの個人情報はPayPalが保護
PayPalに登録した支払い情報は、PayPalによって保護されているので、支払い時に「カードの情報」や「銀行口座の情報」などを、お店側に知られることなく決済ができます。 - 買い手保護制度
購入した商品の未着など、オンラインショッピングでトラブルがあった際は、一定の条件を満たせば金額が保護されます。 - クレジットカードのポイントも付与
PayPalで支払った場合でも、クレジットカードのポイントはそのまま貯められます。
PayPalの安全性
- PCI DSSに準拠
PayPalは、「クレジットカード情報保護」のための国際セキュリティ基準『PCI DSS』に準拠しています。 - 24時間365日モニタリング
PayPalでは、2,000人体制の不正対策専門チームによって、すべての取引が24時間365日モニタリングされています。
PayPalの危険性と注意点
PayPalの危険性
どんなセキュリティにおいても「100%安全」ということはあり得ません。
ただ、少なくともPayPalにおいては、『PCI DSS』に準拠した運用がされており、長年にわたるデータの蓄積によって構築された「行動リスク管理システム」は、強固なセキュリティを実現するための重要な要素になっています。
では、PayPalを利用するうえで、どういう点に注意が必要なのかというと、それはユーザーベースにおいて本人を騙す「フィッシング詐欺メール」になります。
PayPalの注意点
近年では、「フィッシング詐欺メール」も一段と巧妙化しており、送られてくるメールも本物そっくりな画面構成になっているので、詐欺と疑う以前に「どういうことだろう」と思考が働いてしまうので、貼付されているリンクをクリック(誘導されて)してしまいます。
この点、PayPalにおいてもたくさんの「フィッシング詐欺メール」が報告されており、フィッシング詐欺に関する情報提供を行っている『フィッシング対策協議会』も、2018年11月12日に注意喚起を促しています。
PayPalをかたるフィッシング|フィッシング対策協議会
どれだけ運営側がセキュリティを強化しても、利用する本人の意識が低いと、大切な個人情報や財産が簡単に盗まれてしまいます。
クレジットカードも含め、PayPalのようなオンライン決済を利用する際は、「複雑なパスワードを設定する」ことと「落ち着いて対応する」ことを忘れないようにしましょう。
PayPalの有効活用
PayPalは、オンラインによる送金(入金)サービスなので、クレジットカードや銀行口座などの支払元(出金元)が登録されていないと、決済が実行できません。
これは、「自動継続課金」のサービスを利用する際は、とても安心な決済手段になります。
とくに海外のサービスを利用する際は、サービスを解約しても「自動継続課金」が止まらないなどのトラブルはよくあることで、そんなときにPayPalを利用しておくと、PayPalに登録しているカードまたは銀行口座を削除すれば、先方は引き落としが出来なくなります。
もちろん、正規の契約を踏み倒したり、年間契約における月額割引きが適用されている場合などは論外ですが、こちらの個人情報を先方に渡したくない場合や、支払い(引き落とし)を自分自身でストップできるようにしたい場合は、PayPalの利用は便利で安心です。
PayPalの登録方法
PayPalは、登録方法や利用方法などの丁寧な説明をはじめ、サイト自体がとてもわかりやすい構成になっているので、初めての方でもスムーズに利用することができます。
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STEP1新規登録へ[新規登録]をクリックします。
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STEP2アカウントの選択個人利用の場合は「パーソナル(個人)アカウント」の[新規登録に進む]をクリックします。
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STEP3お客様情報の入力 その1必要事項を入力し[次へ]をクリックします。
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STEP4個人情報の入力 その2必要事項を入力し、規約事項を確認したうえで規約への同意にチェックを入れ、[同意してアカウントを開設]をクリックします。
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STEP5緊急時の連絡先の登録緊急時の連絡先を登録するにあたって、電話番号を認証するためのセキュリティコードを取得します。(認証コードはSMSで送信されます)
表示されている電話番号を確認し、[コードを取得]をクリックします。
※ 緊急時の連絡先は、後から設定することもできます。
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STEP6電話番号の認証登録した電話番号にSMS(ショートメッセージ)でセキュリティコードが送信されるので、届いた6桁のコードを入力し[確認]をクリックします。
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STEP7クレジットカード・銀行口座の登録これでアカウントの作成は完了しました。
それでは、PayPalにクレジットカード(または銀行口座)を登録するため、[今すぐ利用する]をクリックします。
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STEP8クレジットカード情報を入力クレジットカードのカード情報を入力し、[カードの登録]をクリックします。
※ 銀行口座を登録する場合は、下部にある[銀行口座を登録する]をクリックします。
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STEP9クレジットカードの登録完了これで、支払元となるクレジットカードも登録されました。
それでは、[アカウント管理画面に進む]をクリックして、マイページに行ってみましょう。
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STEP10アカウント管理画面(マイページ)こちらが、アカウント管理画面(マイページ)になります。
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STEP11登録しているカード&銀行口座の確認左メニューにある「カードおよび銀行口座」の項目が、登録しているクレジットカードと銀行口座の項目になり、カード&口座の詳細情報や「新規登録・更新・削除」などはここで行います。
登録しているクレジットカードをクリックして、カード情報を確認してみましょう。
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STEP12登録しているカードの詳細と更新&削除登録しているクレジットカードの詳細情報が表示されます。
登録しているクレジットカードを更新したり削除する場合は、最下部にある[カードの更新|カードを削除]をクリックして、手続きを行います。
クレジットカード&銀行口座の「登録・更新・削除」など、アカウント内で何らかの変更が発生した際は、登録しているメールアドレスに変更の「お知らせ」が届きます。
PayPalの使い方
ネット上で商品やサービスを購入する際、そのショップが「PayPal」の決済サービスを導入していれば、「PayPal」での決済が可能です。
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STEP1PayPalにログイン決済時の支払い方法でPayPalを選択すると、PayPalのログイン画面が表示されます。
※ PayPalで「ワンタッチ(TM)」を設定していると、ログイン画面が省略されます。
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STEP2決済の実行金額と支払方法(登録&支払い設定しているカード&口座)を確認し、よければ[同意して支払う]をクリックすると、PyaPal経由で決済が実行されます。
PyaPalでの決済が実行されると、登録しているメールアドレスに「お支払いのご連絡」が届くので、決済内容に間違いがないか確認しておきましょう。