2018年5月25日に発効された『EU一般データ保護規則(GDPR)』に伴って、WordPress(4.9.6~)に「プライバシーポリシー設定機能」が追加されました。
ということで、今回は、新しく追加された「プライバシーポリシー設定機能」について、その使い方をご紹介します。
プライバシーポリシーとは
プライバシーポリシーは、「Webサイトにおいて収集した個人情報を、どのように扱うのか」について規定し表明したもので、個人情報保護方針ともいいます。
プライバシーポリシーの表示が必要なサイト
EU一般データ保護規則(GDPR)の対象企業
EUに子会社や営業所などがある企業や、EUにサービスや商品を提供している企業は、EU一般データ保護規則(GDPR)に基づいた、個人情報の保護に取り組まなくてはいけません。
具体的には、ネットショッピングなどで商品を販売しているサイトにおいて、販売先にEUが含まれる場合などは、EU一般データ保護規則(GDPR)の対象になります。
分析ツールを導入しているサイト
Cookieを取得する分析ツールを導入しているWebサイトは、プライバシーポリシーの設置が必要になります。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスにおいては、利用規約に明記されています。
googleアナリティクス利用規約|Google
広告配信サービスを利用しているサイト
コンテンツ連動型の広告配信サービスを利用しているサイトは、プライバシーポリシーの設置が必要になります。
Googleアドセンス
Googleアドセンスにおいては、プログラムポリシーに明記されています。
AdSenseプログラムポリシー|Google
Amazonアソシエイト
Amazonアソシエイトにおいては、プログラム運営規約に明記されています。
Amazonアソシエイトプログラム運営規約|Amazonアソシエイト
プライバシーポリシーの設定方法
[設定]メニューにある[プライバシー]をクリックして「プライバシー設定」を開き、[新規ページを作成]をクリックします。
固定ページの編集画面が表示され、定型文(タイトルと本文)が自動入力されているので、必要に応じて内容を修正し[公開]をクリックすると、プライバシーポリシーのページが作成されます。
プライバシーポリシー設定機能の特徴
リンクの自動追加
公開すると、プライバシーポリシーのリンクが、フッターに自動追加されます。
※ 下の画像は、公式テーマ「Twenty Sixteen」の例です。
※ テーマによっては、サイドバーに追加されます。
ログイン画面へのリンク表示
ログイン画面にも、プライバシーポリシーのリンクが表示されます。
まとめ
今回は、WordPressの「プライバシーポリシー設定機能」をご紹介しました。
これまでは、固定ページで一から文面を作成し、メニューにリンクを追加してサイトに表示していましたが、この機能を使うと、文面の作成からリンクの表示まで自動でやってくれるので、プライバシーポリシーを簡単に設置したい方は、有効に活用してみてください。