WordPressは、無料のテーマから有料のテーマまで、たくさんのWordPress用テーマが配布(リリース)されています。
ここでは、テーマの種類と選び方をザックリと解説したうえで、数多く配布されているWordPress用テーマのうち、デザイン・機能・SEOの3点が総合的に優れている3つのテーマを、それぞれの特徴を交えながらご紹介します。
テーマの種類と選定ポイント
WordPress用テーマは、『【WordPressの使い方】テーマ』でも触れたとおり、無料で配布されているテーマと、有料で販売されているテーマに分類することが出来ます。
さらに、テーマの特徴や利用規約によっては、導入したテーマはサイトの運営に大きな影響を与えるので、無料・有料問わず、配布&販売されているテーマを利用する際は、少なくとも次の点は確認しておく必要があります。
利用規約の確認
- アダルトサイトへの使用
アダルトサイトへの使用がNGになっているテーマが多いので、アダルトサイトを運営する場合は、テーマの利用規約(禁止事項)を確認しておきましょう。 - 複数サイトへの使用
有料テーマにおいては、複数サイトでの使用を禁止しているテーマもあるので、一つのテーマを複数のサイトで使いまわす場合は、テーマの利用規約(ライセンス規約)を確認しておきましょう。
スペックの確認
- デザイン&レイアウト
これは、利用者の好みの部分が大きくなりますが、デザインが良いからと言って読者数や収益が伸びるわけでもなく、また、シンプルでカスタム性に富んだテーマを導入しても、カスタマイズにこだわりすぎてコンテンツの充実が図れないと本末転倒になります。
なので、最終的なユーザビリティは、サイト運営者によるコンテンツの充実であることを理解しておく必要があります。 - 内部SEO対策
現在では、どのテーマも基本的なSEO対策が施されているので、有料テーマにおいては、どのテーマも大差が見受けられないのが現状です。
したがって、どんな内部対策を施しているのかを具体的に示してあるテーマは、導入後に行うSEO対策がより明確になります。 - モバイルファースト
Googleも重視しているように、現代におけるWebサイトの閲覧は、PCよりもスマホでのアクセスが多くを占めているので、SEO&ユーザビリティの観点から、モバイルファーストを重視したレスポンシブデザインは必須です。 - オプション機能
現在では、テーマ独自の設定機能により、配色やレイアウトなどの基本的なカスタマイズは、どのテーマも簡単に出来るようになっています。
なので、運営していくサイトの方向性(トレンドアフィリ・特化型アフィリなど)をしっかりと見据えたうえで、ウィジェットやメディアなどの機能を比較選定すると、テーマ選びを失敗することはないでしょう。
おすすめテーマの特徴
数多くあるWordPress用テーマの中でも、デザイン性をはじめ機能性やSEO対策など、総合的に優れた3つのテーマについて、それぞれの特徴をご紹介します。
- Cocoon(無料テーマ)
- SWALLOW(有料テーマ)
- IZM(有料テーマ)
1.Cocoon(無料テーマ)
Cocoonとは
Cocoon(コクーン)は、無料テーマ「Simplicity」の後継となるテーマで、「Simplicityフォーラム」に投稿されたトピックや投稿を踏まえ、新しいテーマとして再構築された無料テーマです。
Cocoonの特徴
すべての人が自由に利用できる100%GPLのテーマ。
- シンプルなデザイン
構成がシンプルなので、カスタマイズにより個々の個性を活かすことが出来ます。 - 独自テーマ設定
WordPressのテーマ設定(テーマカスタマイザー)に頼らない、独自のテーマ設定(Cocoon設定)を装備しているので、初心者でも簡単にカスタマイズすることが出来ます。 - 内部SEO施策済み
構造化マークアップをはじめ、アウトラインの最適化やメタタグ編集機能など、基本的な内部SEOが施されています。 - ページ表示の高速化
高速化設定により、キャッシュの有効化やHTML&CSSの縮小化など、ページ表示を高速化させるための設定が一括で出来ます。 - レスポンシブデザイン
PCとモバイルでソースコードが100%同じ「完全レスポンシブデザイン」なので、読み込み時間の短縮化やGoogleクロールの最適化が図れます。
Cocoonの利用方法
公式サイト(cocoon) よりテーマをダウンロードし、WordPressにインストールするだけで利用できます。
公式サイトでは、利用マニュアルをはじめ、フォーラムも用意されているので、テーマの使い方で困ったことがあれば、参考にしたり質問したりすることが出来ます。
2.SWALLOW(有料テーマ)
SWALLOWとは
SWALLOW(スワロー)は、ブログ向けWordPressテーマを取り扱っている『OPENCAGE』が販売しているテーマで、SWALLOWのほかにも「STORK」や「Hummingbird」などがリリースされています。
SWALLOWの特徴
シンプルだけど作り込まれたテーマ。
- コンテンツ重視のシンプルデザイン
無駄なデザインがそぎ落とされた、シンプルかつ洗練されたデザインで、コンテンツを重視した構成になっています。 - ランディングページ作成機能
固定ページにて「ランディングページ」のテンプレートを選ぶことができるので、収益化の自由度が広がります。 - 充実したウィジェット機能
Adsense広告やbanner広告などの広告設置機能をはじめ、記事下にCTAを設置する機能も備えているので、コンテンツの充実と収益化の両方を効率的に進めることが出来ます。 - スライドショーも簡単設置
トップページに設置されているスライドショー(カルーセルスライダー)により、埋もれて欲しくない記事やおススメの記事を、ピックアップしてアピールすることが出来ます。 - モバイルファースト設計
スマホでの見やすさや機能にこだわった「レスポンシブウェブデザイン」を採用しているので、SEOはもちろんのこと、ユーザビリティに優れたデザインになっています。 - ライセンス
購入したテーマは、自己所有の1サイトのみに使用することが出来ます。(複数サイトの使用不可)
SWALLOWの利用方法
公式サイト(SWALLOW)にてテーマを購入(決済)し、ダウンロードページ(マイページ)からテーマファイルをダウンロードします。
また、公式サイトでは、テーマのマニュアル(インストール&使い方)はもちろんのこと、アップデート情報や問い合わせも完備しており、導入後のサポート体制も整っています。
3.IZM(有料テーマ)
IZMとは
IAM(イズム)は、累計ユーザー数10万を超える老舗トップブランド『TCD』が販売しているテーマで、IZMのほかにも約50ものテーマがラインナップされています。
IZMの特徴
インターネットメディアを構築するテーマ。
- 圧倒的なデザイン性
レイアウトやパーツなどのすべてにおいて、綿密に計算されたデザインになっているので、サイト運営者は、記事の更新や収益化に集中することが出来ます。 - 視覚的に記事を読ませる構成
サムネイルの配置やデザインが豊富なので、ユーザーの視覚を通して直感的に印象付けることができ、回遊率を自然と促すことが出来ます。 - TCDテーマオプション
TCDオリジナルのテーマオプションが装備されているので、専門的な知識が無くても基本的なカスタマイズが簡単に出来ます。 - 豊富なウィジェット機能
IZMでは、独自ランキングをはじめ、おすすめ記事や特集記事など、任意の記事を一括りにしてウィジェットに表示されることが出来ます。 - クイックタグ機能
記事の作成においては、あらゆるクイックタグが用意されているので、見出し・囲み枠・ボタンなどを1クリックで記事中に挿入することが出来ます。 - モバイルフレンドリー
レスポンシブ対応はもちろんのこと、スマホでの見た目にも徹底的にこだわったデザイン設計になっています。 - ライセンス
購入したテーマは、自己所有のサイトであれば複数のサイトで使用することが出来ます。
IZMの利用方法
公式サイト(IZM) にてテーマを購入(決済)します。
決済が完了すると、登録したメールアドレスにダウンロードページのURLが送信されるので、ダウンロードページにアクセスし、IDとパスワードを入力してテーマファイルをダウンロードします。
また、公式サイトでは、テーマのマニュアル(インストール&使い方)や問い合わせなどのサポート体制も整っており、「TCD LABO」ではカスタマイズ情報も公開されています。